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本の前では一読者であるといいわけしながら

 タイトル下に作家などと偉そうに記している身で、誰かの書いた本をああだこうだと述べるのはどうだろうと思わなくもないけれど、その辺りは厚顔無恥でいこうかと開き直るしだい。
 あくまで読書感想文であります。

 などと、くだくだいいわけがましい前文をおいて感想を書くのは、永嶋恵美著「W――二つの夏」です。

 昨夜読みおえました。
 奥付を見ると発行日が二月一日となっているので一月発売の本ですね。半年以上ほったらかしていました。いや、別に夏が来るのを待っていたわけではありません。たまたまです。
 感想を一言で述べるなら、「セリ萌えの小説である」かと。
 ものすごく語弊があるいいようだけれど、彼女の存在が全体の手触りを柔らかくしているのは間違いない。物語の根幹をなすあれやこれやを引っ張りだして並べると、やっぱりこの著者の本質ってこういうところだよねって思うのだけれど、セリがそれをうまく覆い隠してる感じ。
 いや、まあ、作品自体が、ほかの作品に比べるといくらかマイルドなのだとも思うけど。
 あんまり細かなことを書くと、作品のネタを割ってしまうことになる(帯文ですら危ういこと書いてる気がするくらい)ので、これ以上は書けない。
 ということで、以下はどうでもいい雑感。

 どうにもナナミが好きになれなかった。「者」なんて語を使ってしまうあたりがたぶんその原因(というか、象徴的な事象)。

 僕は別段雷の多い地域に住んでいたことはない(と思う)のだけれど、稲光から雷鳴までの間隔を数える。今も。癖になってるんじゃないかしら。
 きっかけが何かははっきりとは思いだせない。学校で習ったんだったか。教育番組で見たんだったか。最近、天気予報の最中に豆知識的にそんな話をしているのを見かけたし、幼いころに似たようなものを見たのかもしれない。

 卵って臭いする?

 なにはともあれ、面白かった。夏の暑さを感じながら読むのがおすすめ。

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