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あたりまえのことをことさらに書いてみる

 たとえば小説を読んで、その小説が楽しめなかったとして、それが「理解できなかった」と「理解はできたが、面白くなかった」はまったくの別物なわけで。
 その「理解できなかった」の中にも、専門(でなくてもいいのだけれど)知識が足りない場合と、センス的なものが必要とされる場合がある。どちらの場合であれ楽しめない原因はこちら(読者)側にあると思うのです。(下手すぎて何が書かれてるのか理解できないって場合がなくはないかもしれないけど、それは論外なので考えない)
 知識の部分でいえば、懇切丁寧に噛んで含めて教えてくれるものもあるわけだけど、なかなか染み込んでこなかったり、逆にその説明のせいで入りこめなかったりもして。回り道をしても、その知識を得てから再読するっていうのが一番の解決策なのかなと。
 センス的なものに関しては、どうしたものかと愕然とするしかないのかしら。僕の場合、先月読んだコクトーなんてのが、いい例で。どう頑張ってもつかまえられずに、読み進めるのにえらい苦労をしたのですよ。結局、読みおえても捕まえ切れなかったんじゃないかと思ってる。こんなときに、そのモヤモヤとした感じ(と、場合によっては悔しさ)をどういうベクトルに向けるかが問題で。普通、作品を理解できない俺には何かが足りないのだろうなとうなだれるものだろうと思うわけですよ。でも、最近は「俺に理解できないこの小説が悪い」的思考になる人が多いんじゃないかと。
 ……とか書きながら、実はそんなに多くはないだろうとも思ってる。ネット上で多数意見に見える言葉って、実は声が大きいだけの少数意見である場合が大半で。バカの行為が目立って見えるって話だと思うのです。
 でも、その大きいだけの声を客の声だと受け止めると、客商売としては無視できないって判断があったりもして。できるだけそっぽを向かれないように、とにかく理解できないことがないように書くってことを選ぶなんてことをしたりもして。って、こういう臆病な選択をする人が多いことの方が問題だろうと。
 読む側にも一定のスキルが必要だって前提はあってしかるべきだと思うわけですよ。スキルアップしてさらに面白さを知るとか。

 ジャンルは違うけど、前に書いたキャサリンってゲームに関する日記と同じような話だわ。

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