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主語は何だ

 ドラゴンクエストってありますね。国産RPGの代表格の。
 あのゲームでは、普段の攻撃よりも大きなダメージを与える(受ける)攻撃、いわゆるクリティカルヒットってやつを「かいしんのいちげき」「つうこんのいちげき」と独自の表現をしていますね。こちらからのクリティカル攻撃が「かいしんのいちげき」で敵から攻撃されると「つうこんのいちげき」
 この言い換えは「道具屋」と並んで、堀井雄二の発明だと思うわけですよ。
 でも、この言葉が今は少し奇妙なことになってる。
 当時の先頭画面って、画面の真ん中に敵の姿があってその下にメッセージウインドウがあって状況が文字情報として表示される。いわば、語り部が存在したのです。スポーツ中継の実況みたいなものでしょうか。これはプレイヤーに情報を伝えるための存在で、それゆえプレーヤーよりの主観であるわけです。
 ところが今は、3Dモデルのキャラクターが画面の中を動き回って戦うため、メッセージウィンドウは基本的に存在しない。ダメージの数字や行動内容だけが画面の中に表示されるのです。通常の攻撃以外の行動なんかは、その行動を行なったキャラクターからふきだしのように出るんです。
 かいしんのいちげきが発生すると、その攻撃をした自軍のキャラクターの頭上に「かいしんのいちげき」、つうこんのいちげきが発生すると、その攻撃をした敵モンスターの頭上に「つうこんのいちげき」と。
 つまり、モンスターが「痛恨の一撃を放ったった」と言い放っているような状況が発生する。
 言うまでもないことですけど、「つうこんのいちげき」が痛恨なのは攻撃を受けた者にとってであって、放ったモンスターにとってはむしろ会心の一撃だろうと。

 ……いや、だから何だって話ではないんだけど。目にするたびに何かもやっとするなって。つうこんのいちげきを受けただけでもウッとなるのに、さらにもう一段いらっとするぞって話なのでした。

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