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10月に読んだ本2015

 ふと、東京五輪に向けて、オリンピック競技になっているスポーツの小説をシリーズでラインナップするっていう企画はどうだろうかなどと思う。ほら、まとまると盛り上がる感じがあるし、マイナースポーツの認知度をあげる役にも立てる気がするしさ。
 そしたら俺、帯を及川光博にっていう条件でグランドホッケーの小説書くよ。
 などと愚にもつかない妄想をしているうちに刻々と冬が近づいている今日この頃であります。
 そんなこんなで、10月に読んだ本です。

 38.獅子文六「七時間半」
 39.ピエール・ルメートル(訳:吉田恒雄)「死のドレスを花婿に」
 40.円城塔「エピローグ」
 41.大森望責任編集「NOVA+ 屍者たちの帝国」

 なんとなく本屋で目について手に取ってみた38。東京大阪間を七時間半で走る特急ちどりを舞台に、その乗務員を中心にくりろげられる物語。帯にはラブコメとあるけど、どちらかというとラブ多めのシチュエーションコメディといった印象。実際には列車が東京駅に入るまでの準備段階からはじまるので、物語は七時間半以上あります。軽妙で面白かったのですけど、連載ものらしい不格好さみたいなものも内包している感じはあります。そして、この物語、かなり唐突に終わります。いや、最初に提示された通りの終わり方をしてるんだけど。かなりビックリして、読み終えた瞬間に「えーっ」って声をあげてしまいました。
 二か月連続ルメートルの39。これまた何を書いてもネタを割ることになる感じで内容を記しづらいお話です。ただ、おそらく途中でつらくなって投げだしてしまう人が何割かいるんじゃないかなって内容であることだけは書いておく。そして、続きが気になって読み終えた人にあれからどうなるのって聞くのじゃないかと。その人がどこで読むのをやめたとしても、きっと僕は「そのモヤモヤはかならずすっきりとするよ。そして、新たなモヤモヤがやってくる」と答えるだろう。そんなお話。
 二か月連続の円城塔の40。こちらは長編。相変わらず説明のしづらい要素に彩られているのですが、一言でいうなら、SF的な要素で固められ探偵小説の側面を持ちながら物語とは何かを語るフリをしているラブストーリーのようなものという感じでしょうか。読んだ上での個人的な印象なので大きく勘違いしている可能性も多分にあります。
 で、41は、「屍者の帝国」を題材にしたシェアードワールドのアンソロジー。八人の作家が参加しています。「フランケンシュタインの怪物の技術が一般化して、動く屍者を労働力としている世界」というのが大前提となっているお話。なのだけど、原典がそうであるため、その時代に生きている人(実在、虚構は問わない)が出てくるというのが不文律のようになっていましたね。なんとなく短編むきな設定だったんじゃないかと感じました。それだけ面白かったってことです。

 相変わらず読書のペースがあがらないです。最近は、布団が暖かいせいかすぐに睡魔に見舞われます。寝床以外で本を読めって話ですけど。
 とか、そんな感じで。

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