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2016年7月

夏の夜のなんか

 昨日は土用の丑の日だったので、うどんを食しました。
 というのはわりとどうでもいいことで、木曜日に友人に誘われて池袋で牡蠣なんかを食べてきました。このように、誘われるとすぐにも出ていく感じの生活ですが、自分から能動的には動かない感じです。

 ていうか、夜の池袋に出て本当にポケモンGOって遊ばれてるんだと知りました。本当に無縁なので、テレビの中の話だと思ってた。

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ウはウナギのウ

 最近ニュースで、ウナギの代用品としてナマズのかば焼きが発売されたとかいうのを聞いて、まあ数が減っていくウナギに安価な代用品をというのはけっこうなことだとは思うのですが、なんだか土用の丑の日にむけてという感じで扱われているのがなっとくがいかないのです。
 そもそもが、丑の日には「う」のつくものを食べるとよいという風習なのだから、ナマズでは意味がないのではないかしら。むしろ、うどんとかうどとかを食べるように勧めるほうがよろしいのではないかと思うのですが、どうでしょう。

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興奮の残滓を今も味わってる

 全米オープンゴルフが面白かった。ちょっと今までにないくらいに。
 初日から飛びだしたフィル・ミケルソンと、二日目にスコアをあげ二位に浮上したヘンリク・ステンソンが、三日目最終日と最終組で三位以下を大きく引き離して別次元の戦いを見せる。
 決勝ラウンドの二日間は、この二人が至近距離で殴り合っているかのようなバチバチ感でした。勝敗の天秤が揺れる様がはっきりと見えるほど。
 15番16番ホールあたりで傾きは決したような感じはありますけれど、16番のミケルソンのイーグルパットが入っていたらとも。あの瞬間が一番息を詰め声をもらした場面でした。
 いやもう、冗談抜きで後半二日間の最終組をソフト化して発売してくれないかしらと思うしだい。

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まみえぬあのひとのことをおもう

 ネットで訃報を目にし、ずいぶんと久しぶりにたつみやくんのことを考える。などと書くと、まるでたつみやくんが死んでしまったようだが、そうではない。亡くなったのは彼が好きなアーティストだ。ほんものの曲を聞いたことがないために、カラオケで聞いた彼の声で曲が脳内再生されるくらいには、僕の中でそのアーティストとたつみやくんは直結している。
 彼とも長いこと会っていないななどと思う。いやまあ、たつみやくんだけじゃなくてほとんど誰ともあっちゃいないんだけれども。交流がない理由として、僕がアストルティアの住人で彼がエオルゼアの住人だってこともあるのではないかと思わなくもない感じ。

 ついでのような感じに見えてもうしわけないのですが、知り合いがらみでもう一件。

 先月のこと。行方行さんが、第一回ショートショート大賞で優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。
 受賞作が掲載されているという無料の冊子を入手し作品を読んでからと思っていたのだけれど、タイミングを逸したためか冊子を見つけられなかったので祝辞のみで失礼します。というか、これ自体がおおいにタイミングを逸しているわけですけど。
 作品にたいする真摯さとストイックすぎるくらいの真面目さ、作風も含め、彼こそがTY氏の弟子という呼び名にふさわしい存在かと。ぼくみたいないい加減な人間とは違いますよ。

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何もなかった一日

 唐突に呼び止められ、「この学校は何という名前の学校でしょうか」と尋ねられた。携帯電話を手にしている。誰かと通話をしている最中らしい。
 ここに暮らして何年か経ち幾度も前を通ってはいるものの、長じてから住みはじめた町の学校の名前まではさすがに意識していない。時折目にする様子から中学校であることがかろうじてわかる程度だ。わからないと詫び、その場を後にした。
 もうしわけない心もちでしばらく歩き、ようやくあの人は道に迷っていて電話の相手に説明するためにも今いる場所を把握するのに目印がほしかったのだと思い至った。そして、あの道をまっすぐいった先に交番があったことも思い出す。
 足を止め振り返ったものの、声をかけられた場所からはかなり離れ相手も見えなくなってしまっている。しょうがないと思い、再び歩き出した。

 そんな、ゆるやかすぎる回転の頭で日々をすごしている。

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六月に読んだ本2016

 今年も半分がおわってしまいましたよ。いや、閏年だし折り返しまではまだ1日ほどあるわけですけど、まあどうでもいい話ですわな。
 さて、六月に読んだ本なのですけど、改めて書く必要がない有様でしてね。

13.津原泰水「ヒッキーヒッキーシェイク」

 一冊だけです。
 いや、自分でもびっくりです。僕は一ヶ月間何をしていたのでしょうか。テニスやゴルフを見ていたようには思うのですけど、それ以外のことはとんと思い出せません。えっと、けっこう本気であぶないんじゃないかって気がしてきた。
 さて、本の感想ですけど、それも前に書いたので……いや、あれは本の感想じゃなかったような気がするな。ざっくりいうと、胡散臭いカウンセラーがヒキコモリたちの能力を活用し何ごとかをしかけていくってな話で、前にも言ったように嫉妬して身悶えするくらいに面白かったのです。ヒキコモリとはいえ彼等彼女等はできることのある人達なので、俺なんかそうはなれないよとさやぐれる感じがないでもないよとなってしまうところがないでもないんですがね。ただ一か所だけ、これってどうなんだろうと思った箇所があったんですけど、いや間違ってるわけじゃないんだけど、書かれていることを事実と規定すると、そこに至る技術がなんだかとんでもないハイスペックなことをしなくちゃいけなくなる気がして。そうでなくてもすでに相当な技術が必要だろうとは思いますけど。どのみち、まあ瑣末なことではあろうかと。

 とまれ、この一冊を堪能した六月だったぞっていう感じです。

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