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六月に読んだ本2021

 わざわざ書いて残しておくほどのことでもないかなどと思って日記を書かずにいたら随分と間があいてしまいました。早いもので今年も半分が終わってしまいましたが。
 そういえば先月の半ばころだったか、ものすごく久しぶりに新聞勧誘の電話がありました(訪問が電話になってるあたりが情勢をあらわしている気はします)。曰く、せっかくの東京オリンピックなので新聞をとりませんかと。
 それが売りになるのだと判断されるのだということにも驚いたのだけど、まだ中止だ再延期だという話が出ていた段階でのことだったので、ああ開催は決定しているのかなどと思った記憶があります。
 まあ、個人的なことを言うと、今の状況がどうこうは置いておいたとしても、8年前にトルコではなく東京が選ばれた瞬間から間違ってるだろうと思っているので、今更どうこう思うところはあまりなかったりします。ていうか、あの時のプレゼンの文言ですら何も達成されてないんだから、価値をはかる以前の問題だとすら。
 などという話とは無関係に6月に読んだ本の話です。

11.矢崎存美「繕い屋 月のチーズとお菓子の家」
12.日本SF作家クラブ編「ポストコロナのSF」

 今月も2冊でした。アンソロジーは一編読むたびに噛みしめる間があって時間がかかるので、こんなものかとも。
 人の夢の中に入り悪夢の素を料理して人の心の傷を癒す平峰花と猫のオリオンを中心にした短編シリーズの11。日常に疲れ傷ついた人たちが不思議な存在と触れ合ってその傷を癒すという構造は、同じ作者のぶたぶたシリーズと似ていると言えなくもないかと。それが安定して面白いというのは、それだけですごいことかと。
 感染症により人々の間に物理的に隔たりが生まれ生活様式に大きな変化が生じてしまった現実の中、どんな未来をどんな世界を想像し描けるのかというSFアンソロジー。19人の作家による19の短編と去年から今年にかけて現実のSF作家クラブでの出来事が書かれた手記的なものの計20の作品が収録されています。前提が前提なのである程度近い感じがする部分があるのはしょうがないわけだけど、でもすべての作品がまったく違っている(いや、アンソロジーとして当たり前のことではあるわけだけど)。個人的な好みによる優劣がつくことはあれど、どれも充分に面白くって眩暈すら覚えるほど。堪能しました。
 だからこそいろいろと考えることもあったりするのだけれど、それはまた別の話ということで。

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