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四月に読んだ本2022

 龍が如く極みは、カラオケ950点のおねだりで挫折しました。三回連続940点が出て心が折れました。ニコ超の配信を心置きなく楽しめたので、問題はないです。
 FFオリジンは(本編のみ)クリアしました。例の進行不能の状況は、ムービーをスキップするというPS初期のような方法で回避できました。回避はできたけど、笑えない話だと感じています。
 それはさておき、四月の読書の話です。

9.円城塔「文字渦」

 ゲームばかりしてたからというわけでもないけど、一冊だけです。
 ものすごく久しぶりの円城塔な気がします。当代の作家では五本の指に入る好きな作家なのに。
 文字(多くは漢字)を題材にした短編連作……のような、そうした題材の短編が集まっただけのオムニバス短編集のような、ともすれば長編だったのかもしれない、そんな作品です。と書いてみたものの、おそれく文字にまつわる話と聞いた人の大半が想像するような代物からはかけはなれた内容です。じゃあ何なのかというと、これがとにかく説明しづらい。大づかみすれば、文字というものが誕生して、媒体の変遷による変化していく歴史のようなものを書いていると言えなくもない。書とは三次元的な筆の動きがある二次元平面と交差する軌跡であるとか、コンピュータ上での文字コードの奪い合いのこと(文字化けの理由のひとつ)とか、そういう身近な事柄が不思議な物語になっている感じ。最初の話から、細かい文字が読みづらくなった身には高難易度になる仕掛けを施してくるエンターテインメント性があったりはするのですが、純文学の範疇にはいる……というか、個人的には純文学のど真ん中だろうという気がしています。カバーに描かれたケラかなにかの虫の標本みたいなものがよくよく見れば行構えの文字群だったりするていうのが内容をよく表わしていると思います。
 読み終えるのにひと月近くかかった理由のひとつにはやはり理解しがたい難解さがないではありません。目で追った文章が理解できて腑に落ちるまでに時間がかかる感じで。でも、それは同時に楽しい時間でもあって、それだけ堪能したということでも。
 どう言えばいいのかよくわからないのですけど、とにかく面白かった。たっぷり楽しんだ。そんな感じです。

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