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2023年3月

「SIGNAL」のこと

 ここ数日の雨で近所の桜も半分以上散ってしまっていて季節の進行が早すぎやせんかと思う一方で、気温は逆行している感じがあって体がおいつきません。花粉もひどくて、もはやアレルギーとか関係なくて物理攻撃なのではってきさえしています。
 とかそんなこんなで、エルスリー5のジェムカン以外の出演者のことも書こうと思いながらぐずぐずしているうちに一週間が経ってしまい、まりなす4周年記念ムービーライブ「SIGNAL」が開催されてしまいました。
 なんか、とにかくすごかったので、こちらのことを先に書いておこうと。

 昨年の12月25日に開催予定であったものの運営の不手際により当日開演できず、会場に客入れをした後開演時間を過ぎてからの公演延期が決定するという本当に異例の事態があっての公演です。この間に、感染症対策の規制が緩和され会場での声出しがOKとなったという怪我の功名的な状況の変化があったり。
 でも、この日にちゃんと行なわれていれば、えるすりーと二週続けてなんてまりなすにとっても運営にとっても(えるすりーはヴァーチャルエーベックス主催)大変な強行スケジュールにはならなかったわけだし、えるすりー5でのまりなすのパフォーマンスもちがったものになっていたんだろうなとは思ったりする。

 さてさて、この「SIGNAL」はまりなすの4周年の記念ライブであると同時に、まりなすの「ま」担当にしてリーダーであり、エーベックスのヴァーチャル事業のはじまりとなった奏天まひろの引退ライブでもありました。

 ムービーライブという名の通り、物語を綴るムービーパートとその間に挟まるライブパートで構成されています。
 物語は日アサ大好きなプロデューサーうまっふの趣味が如実に表れた形で、まりなすの三人は歌とダンスで悪と戦うヒーローです。その設定によってムービーとライブが無理なくリンクしているわけです。
 不穏なはじまりかたは劇場版って感じだし、「戦わなければ生き残れない」とか、自らに眠る王の血とか、仮面ライダー好きがそこここにあふれていていて面白かった。アヴァロンの全アーティストが悪の幹部役で総出演しているというのも見どころかと。みんな、本人役ではあるものの劇中の設定があるんで本人とは別なキャラになってたんですけど、アイデスさんだけはアイデスさんでした。さすがです。
 そんな物語の中で語られるまひろのメンバーへの思い。
 敵の三面攻撃にそれぞれ単独で立ち向かうという形でソロパートもあったりと、ライブとしての構成もしっかりしていました。
 クライマックスで満を持して奏天まひろ登場。
 まひろのソロライブがあり、4人のまりなすのラストライブがあり、まひろからみんなへの最後のメッセージがあり、
 そして、まひろとのお別れの時が来て、物語は終幕。
 その後、改めて三人でのまりなすのライブがあって、全公演が終了しました。

 3時間超……というか4時間近い(途中休憩時間を挟んだのでステージ自体は3時間半くらいかな)ライブでした。飽きることなく楽しめた濃密な時間だった。泣いて笑って盛り上がって元気もらって、ほんとうに楽しかった。

 僕は、ジェムカン経由でまりなすを知ってなんとなく追っていただけの、アルバムは持ってます程度の浅いファンなわけですけど、それでもいろいろと感じるものがあって、さびしかったり悲しかったりもします。でも、また、元気な奏天まひろの姿が見れて、歌が聞けて本当に良かったと思います。
 奏天まひろさん、本当に本当にありがとうございました。お元気で。またね。
 そして、これからもまりなすが最強のバーチャルアーティストになっていく姿を見続けようと思います。

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えるすりー5のこと

 三月の後半は毎週末なにがしかのイベントがあって出費も含めて大変な感じなんですけど、その一発目にして最大の山である「Life Like aLIVE5」が先週末の金土日(前夜祭を含めると木曜から)にありました。
 半年に一度の大きなヴァーチャルアイドルフェスということで、毎回存分に楽しませてもらっております。
 いろいろと感想はあったりするんだけど、とりあえずジェムカンのことに絞っての感想を書いていく。

17日第一公演
 NEXT「GEMS COMPANY」と告げられ幕が開くと、ステージには小瀬戸らむが一人。らむちのソロ曲「Happy Lucky Sharing」からのスタートです。よしっ。
(ジェムカンでの)トップバッターを立派に果たしたらむちが感想を語っているところに、他のメンバーが乱入という(ジェムカンとしては)おとなしめの笑いまじりのMCと自己紹介を挟んでから、初期ユニット曲をメドレーで披露。曲のつなぎもだし、パフォーマンスのつなぎも楽しませてくれて、聞き馴染んだ曲なのに驚きに満ちた感じで楽しめました。そして今回、らむちがひなちゃんと組んで「オンリーマイフレンド」を歌いました。よき。
 最初の公演ということもあって、知らない人たちにもわかりやすく、既知のファンたちも楽しませるという、すばらしいファーストパフォーマンスでした。

18日昼第二公演
 一曲目は「ジンセイJDI表明!!!」なんだけど、ステージに立っているのは長谷みことという始まり。1月に秋葉原エンタスでのライブでもこの曲をみこみこが歌っていたっていうのはあったんだけど、やっぱり予想外のはじまりだった。で、1番終わりの間奏でひなちゃんが「私の曲」と登場し二人で歌う展開に。
 二曲目は「icy sweet」、これはオリジナルのねねらむひなの三人で。
 三曲目は全員で「サヨナラノート」
 上がる元気曲、甘々のラブソング、そして泣ける(泣いてしまう)バラードとバリエーション豊かな歌で掴みかかってくる構成でした。
 そして、サヨナラノート終わりにそのまま静かに退場していくというところまで含めて見事でした。

 この回はギャンブルユニットにも長谷みことが参加。鈴鳴すばる(まりなす)、暁おぼろ(LiLYPSE)、鬼多見アユム(PaletteProject)と四人で「バカップルと二人の付き人」だそうです。
 みことすばるのオリジナル曲「ふたりゎはいぱぁGIRL」とVALISの「新世界ピグマリオン」を披露。
 散々漫才をしたあげくに、新世界ピグマリオンはスタンドマイクを使って歌唱に専念する形でのパフォーマンスという。
 すばる様に「そぼろ」と呼ばれるたびに「そぼろです」とにこやかに返事するおぼろ様も、「赤ちゃん」と呼ばれて受け入れてるアユムちゃんも楽しんでいるようでなによりでした。

18日夜第三公演
 有栖川レイカのソロ「ファビュラスTOKYO」
 レイカ様、みこみこ、マヤたそ、ひなちゃん、ポン姉(雫さん)の五人で「桜色の嘘」
 みこみこ、マヤたそ、ひなちゃん、ポン姉(雫さん)四人で「ときめきドリームライン」
 の三曲を披露。
 去年まりじぇむでの合唱はあったものの、「桜色の嘘」はライブで初披露でした。フリが付いたのもはじめて。
 定期ライブという契機もあったのだろうけど、この辺りから全員曲を少人数で披露する柔軟な形が出てきて、ソロ曲やユニット曲を他メンバーが歌うということも含めて、どんな形でもジェムカンが表現できるという強さが現れてきた感じがします。
 あ、そうそう。ときドリの最後にしれっと紛れ込んでたレイカ様が可愛かったです。

 そして、第三公演のギャンブルユニット「無法地帯」に星菜日向夏、音羽雫が、音葉なほ(まりなす)、夢瞳カナウとともに参加。
「カオスDEフルコース」と「Supreme」というえるすりーで誕生した二曲を披露してくれました。
 いや、もうね、とにかく腹抱えて笑いました。カオスチームこと一期感電けーき以上にカオスな集団が現れるとはおもわなかった。ていうかカオスチームって存外まともだったんじゃねとさえ思った。
 というわけで長谷みこと、赤羽ユキノに続いて、ジェムカンには星菜日向夏という兵器が存在するということが界隈に広く知れ渡ってしまった気がします。

19日昼第四公演
 今回のジェムカンはトップバッターです。
 一曲目、音羽雫、長谷みこと、奈日抽ねね、水科葵の四人で「CHANGENOWAVE」で力強く登場。
 なんだけど、曲終わりに自己紹介する四人の後ろでおろおろうろうろしているユキノ君が見切れている辺りから様子がおかしくなっていき、みずしーの股下をくぐって登場。
ユキノ「今、産まれました」
みずしー「産んでない、産んでない」
 ……なんで冒頭無料の回のMCが一番濃いのよ(誉めてます)。
そこからの赤羽ユキノ「深淵のInfinity Scale」音羽雫「Imperfect light」とソロ曲の中でも、強めの二曲という高低差で風邪をひくこと必至な展開。
 冒頭無料でもImperfectの1サビ前まで入っていたので、芸人だと誤解されたままにはならなかったのではないかと思います。

 この回のギャンブルユニットは、水科葵、一文字マヤ、燈舞りん(まりなす)、常磐カナメ(Palette project)の四人で、「信号機……って一個多いやないかーい」です。
まりなすの「WONDER LAND」、パレプロの「きっと愛だね」、えるすりーのテーマソング「Life Like aLIVE」の三曲をやって、すごくよかった。すごくよかったんだけど、ひとまずそれを横に置いておいて、ギャンブルユニットの中で一番おとなしい気配のするこのユニットについて少し。
 なんか、四人の共通点がツッコミ役だって話だったんですけど、まりなすは、他の二人が天然だもんで普通にしゃべっててもおかしなことになってしまうためツッコまざるをえないだけで、りんちゃんはりんちゃんでボケたがりだと思うし、カナメちはカナメちでブレーキの壊れた暴走列車だと思うのよ。スプートリップは、くららちゃんハノンちゃんともども三人そろってブレーキが壊れててどこまでもボケ倒していって、このままいくと崩壊するあたりで不意に誰か(誰であるかは時々で変わる)の自動制御装置が働いてツッコミになってるって気がします。
 みずしーはボケを放し飼いにするしね。
 そんなわけで、ツッコミだと思われているこの人たちに心行くまでボケさせてあげてほしいと思うの。

19日夜第五公演(最終公演)
 ビビットペンタグラムの五人による「FUNFUNJAPAN 四季折々津々浦々」
 全員での「ゴールデンスパイス」「チアリータチアガール」
 と、絶対盛り上がりますよ元気もらえますよな最後の3曲。出し切ったー! て感じで満足感いっぱいの最終日でした。
 曲数も含めてできることが本当に増えてきて、五公演それぞれに違った角度の魅力を多彩に魅せてくれたと思いました。
 主にレギュラーで出ているそれぞれのアイドルさん達が、それぞれのスタンスで独自の魅力を示したステージを披露している中で、ジェムカンもまたこれがジェムカンだという確固たるパフォーマンスを見せつけてくれたと思います。本当に良かった。

 サイドステージでも、らむち、みずしーと二日続けて最下位をとって不貞腐れる図があったり、二冠をとったなほちゃんにあーんするという図があったりもしたわけだけど、ひとまずここらで。

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そういうものですよね

 今日、YouTubeのカプリティオチャンネルの動画を見ていたら、クイズ作家の古川洋平さんが「冬季オリンピックは東京オリンピックと聞き間違えやすいので、冬のオリンピックと平たく言いかえています」と作問のこだわりみたいなものを語っているのを聞いて、「ですよね。聞き間違いますよね」と激しく何度も頷いてしまいました。

 そういえば、雑誌だし読んだのが前半の特集部分だけだしで読了本の中には挙げなかったんですけど、SFマガジン四月号を読みました。なんとなく塞がりかけた穴を再び開いて覗くような感じもしなくはないけど。
 いろいろと感じるところもあったのですけど、特集の最後があの文章というのはちょっとさすがにしんどかったっていうのと、表紙のあの写真に見られると背筋が震えるなという感想だけ。

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二月に読んだ本2023

 今年の花粉はひどいひどいと言われていますが、実際そのようで今日なんか目も鼻もひどい状態でくしゃみもとまらないし呼吸困難から思考も著しく鈍化していく。『確定申告』と書こうとして伸告なんて書いていたりしました。
 そんな有様ではありますが、二月に読んだ本を記しておくしだい。

3.森博嗣「オメガ城の惨劇」
4.青崎有吾「早朝始発の殺風景」
5.青崎有吾「11文字の檻」

 なんか、ものすごくものすごく久しぶりに森博嗣を読みました。の3。本当に最初のシリーズ以来だと思います。何で手に取ったかといえば、帯の『「F」の衝撃、再び。』という言葉と、副題であろう「SAIKAWA Sohei's Last Case」の文言に興味を惹かれたからです。
 なるほどシリーズを読んでいる人向けの作品だというのが率直な感想。作品単体で見ると、いくつかの……ともすれば大半の要素が意味があるかどうか怪しい感じがあるくらいには。以降のシリーズも読んでいれば、もっと楽しめたのかなとも。ああ、森博嗣だという感じでもあったのだけど、そのせいで書くことがないという感じでもある。

 千葉県にある架空の町を舞台に高校生を中心に書かれた短編オムニバスである4。5編+1という構成。どの話も、登場人物は少なく2~3人の会話劇で進んでいく。場面もおおむね1場面(小移動するものもあるけど)でできている。青春小説でありつつ、ミステリ的要素も多分に含んでいます。その実どれも人との距離感の話であり、多様性の話だったりもする(気がする)。短めで読みやすくて面白いとおすすめしやすい本なのだけど、普段の作品とは少し毛色が違うので青崎有吾入門にはならないと思う。

 立て続けに青崎有吾の短編集である5。こちらは、様々な媒体で発表された、舞台も題材も方向性もばらばらな短編8編を収録。最後の1篇は書下ろしです。発表時のテーマなどなどがそれぞれにあるために、各作品のことを著者自ら語る解説がついています。当たり前といえば当たり前なのですけど、「早朝~」にくらべて、ミステリ要素が強めの話が多いです。表題作でもある「11文字の檻」が好みでした。

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