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五月に読んだ本2023

 以前に、増税大好き政権の言う少子化対策ってのはきっと、子どものいない家庭に余分に税を課すことだろうという冗談を書いたことがあったのだけれど、よもや、子育て支援に現金を給付するので子育て世帯も負担増などと事実が上回ってこようとは思ってもみませんでした。それは確かに異次元だ。
 などという話とは関係なく、五月に読んだ本です。

10.似鳥鶏「育休刑事(諸事情により育休延長中)
11.法月綸太郎「法月綸太郎の消息」

 なんだか月後半やたら眠くて読書がはかどらなくなって2冊です。なんかよくわからないけど、ひたすらに眠い。うまく寝れていないんじゃないかって気がしますが、それはそれ。

 今ちょうどドラマをやっいる「育休刑事」の二冊目である10。読み始めた直後くらいに、この本の一遍目の話が放送されて、これを書いている今現在二編目の話を再放送され、四編目の内容が予告でながれていた。と、えらくタイムリーな読書となってしまった感じなんですが、べつにそんな意図もなく定期的に似鳥鶏を読んでいるってだけのことで。育休中の刑事が相変わらず赤ちゃんがらみの事件に遭遇する短編連作なわけですけど、前ほど違和感を覚えることなくすんなりと読めた感じです。単に世界観に慣れただけかもしれないけど。ミステリとして成立させながら、毎回違った育児のトラブルや問題点にフォーカスしているっていうのはすごいなと単純に感心しています。ちゃんと面白くなりたっているそのバランス感覚はみごととしか。あとがきによるとシリーズをつづけていくつもりはあるような感じなんですけど、だとすると今後タイトルってどうなるんでしょうね。

 作者と同名の探偵が事件を解決する法月綸太郎シリーズの短編集である11。30周年ですって。4編入ったこの本の中で、最初と最後の話はどちらも、過去の名作ミステリの新解釈に関する話で1編目はドイルとチェスタトン、4編目はクリスティのポアロシリーズに関して。その間に、殺人事件に携わる安楽椅子探偵譚が2編挟まっている形。かつての作品の解釈に関する話というのは、作品に書かれていることに加え作者の経歴や歴史的事実などといったしっかりした土台の上に気づきあげられているとはいえ、やっぱり妄想めいているというか牽強付会な部分はどうしたって存在するものなので、どれだけ納得できるかっていう点でやっぱり怪しいところがあるわけなんだけど、しかし翻ってみるに安楽椅子探偵って実際そういうものじゃないかって話になる。意図的にそういう構成をしているっていうのは意地が悪いとさえ感じる。さすが0年前からミステリそのものに疑問を抱きながら作品を書き続けてきた法月綸太郎だと唸らされました。

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