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五月に読んだ本2024

 五月は微妙に長かったようなあっという間に過ぎていったような。といって、振り返ってみれば何をしていたのかまるで思い出せない感じがあって驚愕してみたものの、ずっとそうであったかと思いなおす。そんな日々の中で読んだ本。

5.津原泰水「羅刹国通信」
6.アミの会「キッチンつれづれ」

 ゴールデンウィーク中に一冊読み終えていたのに、結局二冊しか読んでいないっていう。羅刹国の余韻を長く浴びていたというのもある。
 というわけで、改めて2000~2001年にかけて雑誌掲載された連作が初めて書籍化された5。小学生の時に叔父を殺した少女は、荒野のような世界「羅刹国」で安息の地を求め彷徨うように歩き続ける鬼となった自分の夢を幾度も見る。その夢に触発されるように現実の自分の頭にも「つの」がはえていることに気づく。さらに人間の中に自分と同じような鬼がまぎれていることも知る。て感じのはじまりで、4話からなる。連続している話ではあるのだけれど、一話一話が独立しているというかテイストととか目指している方向とかが異なっていて、ひとつながりの話としては少々いびつな感じがなくもない。何かを匂わせる描写があるにもかかわらず、肝心な部分が見えないままになっている部分もあるので、やはり未完だったのかもしれない気もするけれど、これで充分成立しているとも感じる。感想めいたものは以前に書いたので割愛。三話目の霊園駐車場のシーンは鳥肌が立ったとだけ。
 もう何冊目でしょうかアミの会のアンソロジーの6。タイトルにあるとおり今回はキッチンにまつわる話が8編入っています。テーマゆえか、話の方向性に偏りがあるというか、似たベクトルの話が多かったかなという印象。いつもにくらべて重めな感じもあったし。まあ、キッチンってそういう場所ですよね。読み終えてみて不思議なことに料理の印象はあまり残っていない。

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